いろは
今日はアリストテレスの思想を勉強していきましょうね。
この記事の目次
アリストテレスとは
アリストテレスは17歳のときにプラトンのアカデメイアの門下生となり研究をしました。
プラトンや、アカデメイアについてはこちらの記事を見てくださいね。
あらゆる学問を学び、特に倫理学、政治、文学、物理学などに精通していたと言われています。そのため万学の祖と呼ばれており、師であるプラトンとは真逆の現実に基づいた哲学を説きました。
アリストテレスの重要語
アリストテレスは偉大な哲学者であるので、覚えることが多いです。ひとつひとつ分かりやすく解説していきますので、頑張っていきましょう。
エイドス(形相)
アリストテレスの考えは、師であるプラトンと対照的ですので比較して覚えていきましょう。
プラトンは物事の本質はイデアと呼んでおり、その考えは理想主義に近いものがありました。
それに対して門下生であったアリストテレスの考えは正反対にとても現実的なものであり、物の中にある本質のことを形相(エイドス)と呼びました。
ヒュレー(質料)
ヒュレーとは日本語で質料といい、素材という意味です。
このヒュレーとエイドスつまり、本質と素材が結びつくことで物ができていると考えました。
テオリア(観想)
テオリアとは、真理をあれかこれかと純粋に考えることを言います。
理性を用いて真理を考えることは人間の最高の活動だとアリストテレスは考えていました。
また、テオリア的に生きていく観想的生活をを最高の幸福と考えていました。
いろは
習性的徳
習性的徳とは、人間の行動がどれくらい善かに関わるもののことを言います。
習性的徳は、このあとに解説する中庸に基づいて行動を繰り返しておこない、自身の習慣にすることで身につくとされていることからこの名前が付きました。
知性的徳
人間の行動の良さに関わるのが習性的徳でしたが、それと対照的に知性の良さに関わる徳のことを知性的徳と言いました。
中庸
人間の欲求などについて、やりすぎること(過度)とやらなすぎること(不足)のどちらもせずに、中間の適切な判断をすることを中庸といいます。
いろは
エリカ
いろは
勇気というのは過度に持ちすぎると自信過剰になり、無謀な行動に出てしまいます。ですが、勇気が不足すると引っ込み思案になり臆病になります。
人間についての名言
いろは
アリストテレスの名言のうち、これが一番有名で、テストに出るのもこれです。
人間は本能的に社会(ポリス)を作り出し、生活するという意味ですね。
ポリスについては以下の記事で解説しています。
フィリア(友愛)
アリストテレスの習性的徳の中で重視したのがこのフィリアです。
日本語では友を愛するとかいて友愛と訳されます。
似た徳をもつ者同士が惹かれ合う友愛が最高であるとされています。
正義
アリストテレスが重視した倫理的徳のひとつがこの正義です。その正義は調整的正義と配分的正義の2つに分かれています。
調整的正義
人の損益などを調整することを調整的正義といいます。例えば、悪事を働いた人は捕まって裁判を受けることや、被害を受けた人は補填という形でお金をもらうことになるということが挙げられます。
配分的正義
その人の業績に応じて地位や報酬を正しく配分することを配分的正義といいます。
頑張った人には良い地位とお金を与えるというのも配分的正義の具体例になります。
今日のまとめ
今日はアリストテレスについて勉強しました。
今日の重要単語をまとめて終わりにしましょう。
わからないものは他の日に再度復習してみてくださいね。
- エイドス
- ヒュレー
- テオリア
- 習性的徳
- 知性的徳
- 中庸
- 人間はポリス的動物である
- 友愛
- 調整的正義
- 配分的正義
エリカ
いろは
コメントを残す