【やさしい高校倫理】第7回 キリスト教の隣人愛や黄金律をわかりやすく解説(1)

今回はキリスト教に焦点を当てて勉強していきましょう。

キリスト教を信じる人は22億人を超えると言われており、世界の中で一番大きな宗教となっています。

そんなキリスト教の成り立ちや、重要語句、そしてテストに出るユダヤ教との違いなどについても優しく解説をしていきます。

キリスト教の成り立ち

キリスト教はその名の通り、イエス=キリストが始めた宗教です。

キリストは、聖母マリアと大工ヨゼフの間に生まれたとされていますが、夫婦の結婚前に聖霊によって身ごもったと言われています。

生まれからして神聖な存在だったのですね。

西暦では、キリストが生まれた年を紀元後としています。

現在は西暦2019年ですが、これはキリスト生誕から2019年が経過しているということを表しています。

イエスは、貧困に困る人や、悩める人たちを訪ねてはそれを癒して回りました。

こうしてキリスト教は徐々に広まっていきました。

新約聖書

キリスト教における聖典です。

原罪

人類の祖先だと言われているアダムとイヴが、神の命令を破り、禁断の果実を口にしてしまった話は有名です。

そのアダムとイヴの子孫である私たちは、生まれながらにして罪を持って生まれてくると考えられています。

この、初めから罪を持っているという考え方を原罪と言います。

原料=「もともとの材料」というように”原”という字には「はじめの」というような意味があることが分かります。これが分かっていれば原罪の意味もなんとなく推測できますね。

アガペー

神様の無差別で平等の愛のことです。

悪人にも日を登らせ、善人にも雨を降らせることから、すべての人々を差別することなく愛すというのがこのアガペーです。

隣人愛

先ほどの紹介の通り、人は生まれながらにして原罪を負っていますが、その原罪は神のアガペーによって許されるとされています。

人間も神様の真似をして、自分以外の人を愛しましょう！というのが隣人愛です。

黄金律

英語ではゴールデンルールと呼ばれるイエスの重要な教えのことです。

先ほどの隣人愛がこの黄金律の内容に当たります。

「敵を愛し、あなたを迫害するもののために祈りなさい」という有名な言葉もあります。

自分のことを憎むような敵、そしていじめてくるような人すらも愛してあげましょうという意味ですね。

安息日

キリスト教において日曜日は安息日とされており、労働などをしない日として定められています。

これは神様が7日間かけて世界を作った時に、最後の1日は休んだことが由来とされています。

福音

喜ばしい知らせという意味で、「ふくいん」と読みます。英語にすると「Evangelion : エヴァンゲリオン」となります。

あの有名アニメ「エヴァンゲリオン」はキリスト教がモチーフになっているのです。

アニメ「エヴァンゲリオン」とキリスト教との関係性についてはのこちらの記事をどうぞ！

【都市伝説】アニメ「エヴァンゲリオン」の裏設定！キリスト教をモチーフにしてるって本当？【考察】

今日のまとめ

この記事で扱った内容を挙げていきます。

単語を見て、内容を思い出せるようであれば大丈夫です！

次の記事もキリスト教の解説の続きになります。

【やさしい高校倫理】第8回 キリスト教の贖罪やペテロ・パウロをわかりやすく解説(2)

お疲れ様でした。

それではまた。